公開学習会(PART45) 「理想の刑事裁判を求めて!」

講師:木谷明さん(弁護士、元東京高等裁判所部総括判事、元法政大学法科大学院教授)

講師:木谷明さん (つづき)  会場の質問に答えて  ⬇︎

木谷明氏 プロフィール

 1937年神奈川県平塚市生まれ。

 東京大学法学部在学中に司法試験に合格、1963年に判事補任官。

 浦和地裁部総括判事、最高裁判所調査官などを経て、2000年5月に東京高裁部総括判事で退官。

 2004年から2012年まで法政大学法科大学院教授、2012年より弁護士。

 裁判官として約30件の無罪判決を確定させた。映画「それでも僕はやっていない」や漫画「イチケイのカラス」のモデルの一人。 
【著書】

『刑事裁判の心―事実認定適正化の方策〔新版〕』(法律文化社)

『刑事裁判のいのち』(法律文化社)

『「無罪」を見抜く-裁判官・木谷明の生き方』(岩波書店)

『違法捜査と冤罪 捜査官! その行為は違法です。』(日本評論社) ほか

『週刊現代』2013年6月1日号より

「私はかなり多くの無罪判決を出しましたが、1件だけしか控訴されませんでした。でも、無罪判決にはたいてい検察官が控訴します。控訴されると無罪判決が破棄されることが多いのも事実です。控訴されない無罪判決を書くには技術が要ります。いろいろな事件で苦労してはじめて一人前の裁判官になると思うのですが、無罪判決を書く苦労をしていない裁判官が多いのは残念なことです。その結果、検察に物申すような裁判官が私の現役時代と比べて減ってしまいました。皆さん天下の大秀才なのでしょうが、腹の据わった裁判官はどこにいってしまったのでしょうね。この国の刑事司法の先行きが本当に心配です。」

理想の刑事裁判を求めて!

 

 袴田巖さんの再審請求は東京高裁で差し戻し審が行われ、三者協議が続いています。袴田
巌さんを救う会の公開学習会はコロナ禍で中断していましたが、約1年ぶりに再開します。
今回は、元裁判官の木谷明弁護士をお招きします。裁判官として30件の無罪判決を確定させ
た木谷さんがどういうお考えで裁判してきたか、また一般の刑事裁判はどのように行われて
いるか、過去の冤罪事件はなぜ誤ったか、また熊本典道元裁判官とはどういう付き合いだっ
たかなどについてお話しいただきます。